問題
非同期Apexを実行して、ガバナ制限と実行制限が緩和されるものはどれですか。3つ選びなさい。
- ヒープの合計サイズ
- Salesforceサーバの最大CPU時間
- Apexトランザクションごとの最大実行時間
- SOQLクエリによって取得されるレコードの合計数
- SOQLクエリ発行総数
正解
- ヒープの合計サイズ
- Salesforceサーバの最大CPU時間
- Apexトランザクションごとの最大実行時間
- SOQLクエリによって取得されるレコードの合計数
- SOQLクエリ発行総数
解説
Salesforceの非同期Apexは、特定のガバナ制限に対する制約を緩和します。
説明 | 同期 Apex の制限 | 非同期 Apex の制限 |
---|---|---|
ヒープの合計サイズ | 6 MB | 12 MB |
Salesforce サーバーの最大 CPU 時間 | 10,000 ミリ秒 | 60,000 ミリ秒 |
Apex トランザクションごとの最大実行時間 | 10 分 | 10 分 |
SOQL クエリによって取得されるレコードの合計数 | 50,000 | 50,000 |
発行される SOQL クエリの合計数 | 100 | 200 |
参考:Apex ガバナ制限
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ ヒープの合計サイズ
これは正解です。非同期Apexでのヒープの合計サイズは、同期Apexと比較して増加します。同期Apexでは最大ヒープサイズは6MBですが、非同期Apexではこの制限が12MBに増えます。
□ Salesforceサーバの最大CPU時間
これは正解です。非同期ApexではCPU時間のガバナ制限が緩和されます。非同期Apexの最大CPU時間は60,000ミリ秒ですが、同期Apexではこの制限は10,000ミリ秒です。
□ Apexトランザクションごとの最大実行時間
これは不正解です。Apexトランザクションごとの最大実行時間は同期も非同期も共に10分です。
□ SOQLクエリによって取得されるレコードの合計数
これは不正解です。非同期ApexでもSOQLによって取得される最大レコード数の制限は50,000レコードとなります。
□ SOQLクエリ発行総数
これは正解です。同期Apexでは1トランザクションあたりのSOQLクエリ発行回数が100回ですが、非同期Apexではこの制限はが200回まで増加します。
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