問題
Cloud Kicks社は、異なる商品カテゴリー(シューズ、アパレル、アクセサリー)のリードを多くの異なるソースから生成しています。3つのカテゴリーすべてに使用されるリードソースもあれば、1つのカテゴリーに特化したリードソースもあります。マーケティング担当副社長は、選択した商品カテゴリーに基づいて適切なリードソースのみを表示するよう要求しています。この要件を満たすために、管理者はSalesforceをどのように設定すればよいでしょうか。
- カテゴリーごとにページレイアウトを作成し、カテゴリーに基づいてリードソース項目を絞り込む。
- 商品カテゴリー項目とリードソース項目の間に依存関係を作成する。
- 3つの商品カテゴリーごとにビジネスプロセスとレコードタイプを作成する。
- 1つのビジネスプロセスを作成し、各商品カテゴリーのレコードタイプを作成する。
正解
- カテゴリーごとにページレイアウトを作成し、カテゴリーに基づいてリードソース項目を絞り込む。
- 商品カテゴリー項目とリードソース項目の間に依存関係を作成する。
- 3つの商品カテゴリーごとにビジネスプロセスとレコードタイプを作成する。
- 1つのビジネスプロセスを作成し、各商品カテゴリーのレコードタイプを作成する。
解説
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ カテゴリーごとにページレイアウトを作成し、カテゴリーに基づいてリードソース項目を絞り込む。
これは不正解です。ページレイアウトは項目の表示や配置を制御するものであり、選択リストの値に基づいて他の選択リストを絞り込むことはできません。
□ 商品カテゴリー項目とリードソース項目の間に依存関係を作成する。
これは不正解です。カスタム選択リスト項目間では連動選択リストを作成できますが、標準選択リスト(今回の場合はリードソース項目)は連動項目には設定できません。そのため、この方法では要件を満たすことはできません。
□ 3つの商品カテゴリーごとにビジネスプロセスとレコードタイプを作成する。
これは正解です。リードのレコードタイプを作成する際は、リードプロセスの選択が必須です。今回は、シューズ、アパレル、アクセサリーで異なる商品カテゴリーごとにライフサイクルが異なると判断し、各商品カテゴリーに対応するビジネスプロセスとレコードタイプを作成することで、リードソースをあらかじめ絞り込むことができるため、今回の要件を過不足なく満たすことができます。
□ 1つのビジネスプロセスを作成し、各商品カテゴリーのレコードタイプを作成する。
これは不正解です。商品カテゴリーごとにリードソースの値を絞り込むことは、2つの選択リスト(商品カテゴリーとリードソース)とレコードタイプのみで実現可能です。しかし、シューズ、アパレル、アクセサリーで異なるライフサイクル(リード状況項目の選択値)が想定できるため、リードプロセスは分けた方が無難です。
実践
商品カテゴリー(シューズ、アパレル、アクセサリー)ごとに異なるリードプロセスとレコードタイプを作成し、商品カテゴリーごとにリードソースを設定する方法は以下の通りです。
- 商品カテゴリー(シューズ、アパレル、アクセサリー)のカスタム選択リスト項目の作成
- Salesforceにログイン
- 設定に移動
- 画面右上の歯車アイコンをクリックし、[設定] を選択します。
- オブジェクトマネージャーに移動
- [オブジェクトマネージャー] をクリックします。
- [リード] を選択します。
- カスタム項目の作成
- [項目とリレーション] を選択し、[新規] をクリックします。
- データ型として「選択リスト」を選び、[次へ] をクリックします。
- 項目名を「商品カテゴリー」とし、選択肢として「シューズ」、「アパレル」、「アクセサリー」を改行で区切って入力します。
- 必要な他の設定を行い、[保存] をクリックします。
- リードプロセスの作成
- 設定に移動
- [クイック検索] ボックスに「プロセス」と入力し、[リードプロセス] を選択します。
- リードプロセスの作成
- [新規リードプロセス] をクリックします。
- プロセス名を入力し、保存をクリックします。
- シューズ:シューズリードプロセス
- アパレル:アパレルリードプロセス
- アクセサリー:アクセサリーリードプロセス
- 各リードプロセスで、使用するリード状況の選択肢を選び、[保存] をクリックします。
※これをシューズ、アパレル、アクセサリーごとに作成します。
- 設定に移動
- レコードタイプの作成
- 設定に移動
- [オブジェクトマネージャー] をクリックし、[リード] を選択します。
- レコードタイプの作成
- [レコードタイプ] をクリックし、[新規] を選択します。
- レコードタイプ名を入力し、例えば「シューズリード」、「アパレルリード」、「アクセサリーリード」とします。
- 対応するリードプロセスを選択します。
※②で作成した3つ商品カテゴリーのリードプロセスがありますが、すべて同一リードプロセスを設定できます。しかし、今後のライフサイクル(リード状況項目の選択値を追加・修正し管理する)を考慮すると、別々に分けた方が無難です。 - 必要に応じて説明を追加し、[次へ] をクリックします。
- 各レコードタイプに対応するページレイアウトを選択し、[保存] をクリックします。
- リードソースの選択リスト値の設定
- 各レコードタイプごとに商品カテゴリーとそれに対応するリードソースの選択リスト値を修正します。
- 設定に移動
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