final キーワードの使用

概要

finalはApexプログラミングにおいて、変数の再代入を防ぐためのキーワードです。これにより、変数の値がプログラムの実行中に変更されることを防ぐことができます。また、Apexのメソッドとクラスはデフォルトで他のクラスやメソッドによって上書き(オーバーライド)や継承することができません。finalキーワードを使用することで、これらのメソッドやクラスが上書きや継承されることを明示的に防ぐことができます。

使い方

変数: finalを使用して変数を宣言すると、その変数は初期化後にその値を変更することはできません。

public class MyClass {
    public final Integer MY_FINAL_VARIABLE = 100;
}

この例では、MY_FINAL_VARIABLEという名前の変数を宣言し、その値を100に設定しています。この後、MY_FINAL_VARIABLEの値を変更しようとするとコンパイルエラーが発生します。

  • メソッド: Apexのメソッドはデフォルトで上書き不可です。メソッドをオーバーライド可能にするには、virtualキーワードを使用する必要があります。
  • クラス: Apexのクラスもデフォルトで継承不可です。クラスを継承可能にするには、virtualキーワードを使用する必要があります。

どのようなときに使うのか

  • 変数の値を保護する: 一度設定された変数の値が変更されることを防ぐため。
  • メソッドのオーバーライドを防ぐ: メソッドがサブクラスでオーバーライドされることを防ぐため。
  • クラスの継承を防ぐ: クラスが他のクラスに継承されることを防ぐため。

まとめ

finalはApexにおいて、変数の値やメソッド、クラスの変更を制限するためのキーワードです。これにより、コードの安全性を向上させることができます。変数の値を保護したり、特定のメソッドやクラスの動作を変更させないようにする場合に特に有効です。

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この記事を書いた人

雇われのシステムエンジニアです。
普段は車載ECUのセキュリティー分野に従事しております。

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