問題
マルチテナント環境で開発する際の重要な考慮事項は何ですか。
- ポリグロットパーシスタンスは、複数のインスタンスの複数の組織におけるグローバルな多言語ユーザーベースをサポートします。
- ガバナ制限により、テナントが同じインスタンスの複数の組織のパフォーマンスに影響を与えるのを防ぎます。
- 一意のドメイン名は、複数のインスタンスの複数の組織用に開発されたコードの名前空間の代わりになります。
- 組織全体のデータセキュリティは、他のテナントが同じインスタンスの複数の組織のデータを表示できるかどうかを決定します。
正解
- ポリグロットパーシスタンスは、複数のインスタンスの複数の組織におけるグローバルな多言語ユーザーベースをサポートします。
- ガバナ制限により、テナントが同じインスタンスの複数の組織のパフォーマンスに影響を与えるのを防ぎます。
- 一意のドメイン名は、複数のインスタンスの複数の組織用に開発されたコードの名前空間の代わりになります。
- 組織全体のデータセキュリティは、他のテナントが同じインスタンスの複数の組織のデータを表示できるかどうかを決定します。
解説
この問題を解くポイントは、「マルチテナント環境」についての理解です。
- Salesforceのマルチテナント環境とは:
- 共有の基盤: Salesforceのマルチテナント環境では、多数のクライアントや組織が同じインスタンスとリソースを共有します。これにより、リソースの効率的な利用とスケーラビリティが実現されます。
- データの隔離: 各組織のデータは、論理的に他の組織から隔離されています。これにより、組織間でのデータの混在や不正アクセスを防ぐことができます。
- カスタマイズと普遍性: マルチテナント環境では、共通のコードベースを持つ一方で、各組織は独自のカスタマイズや設定を持つことができます。これにより、特定のビジネス要件に対応しつつ、新しい機能やアップデートをすぐに受け取ることができます。
- ガバナ制限: 一つのテナントが過度にリソースを使用することを防ぐため、Salesforceにはガバナ制限が設けられています。これにより、すべてのテナントが公平にリソースを利用することが確保されます。
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ ポリグロットパーシスタンスは、複数のインスタンスの複数の組織におけるグローバルな多言語ユーザーベースをサポートします。
これは不正解です。Polyglot Persistenceとは、異なるデータストレージ技術を同時に使用することを指します。これにより、データの特性や要件に最適なデータストレージ技術を選択できます。多言語ユーザーベースのサポートとは直接関係ありません。また、”マルチテナント環境で開発する際の重要な考慮事項”としても該当しません。
□ ガバナ制限により、テナントが同じインスタンスの複数の組織のパフォーマンスに影響を与えるのを防ぎます。
これは正解です。マルチテナント環境では、複数のテナントが同じインスタンスを共有しています。ガバナ制限は、各テナントがリソースを過度に消費し、他のテナントのパフォーマンスに影響を与えることを防ぐために存在します。
□ 一意のドメイン名は、複数のインスタンスの複数の組織用に開発されたコードの名前空間の代わりになります。
これは不正解です。一意のドメイン名は、特定の組織やインスタンスを識別するためのものであり、コードの名前空間とは直接関係ありません。名前空間は、コード内のクラスや変数などの識別子を区別するためのものです。
□ 組織全体のデータセキュリティは、他のテナントが同じインスタンスの複数の組織のデータを表示できるかどうかを決定します。
これは不正解です。マルチテナント環境では、各テナントのデータは他のテナントから隔離されています。これは、多数の組織が同じインスタンスやリソースを共有しても、互いのデータにアクセスすることができないようにするための基本的なセキュリティ原則です。したがって、組織全体のデータセキュリティ設定が他のテナントのデータアクセスを決定するわけではありません。各テナントのデータは、基本的に他のテナントから独立して保護されています。
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