問題
Ursa Major Solar社は、設置したすべてのパネルに1年間の保証を提供しています。設置の詳細は、「設置」というカスタムオブジェクトに保存され、保証情報も含まれます。設置レコードは、設置者がモバイルアプリから作成します。設置が遅れたり問題が発生した場合、顧客満足度を向上させるために、顧客に長期保証が提供されることがあります。Salesforceをどのように構成して保証の有効期限を記録すればよいでしょうか。
- 保証有効期限項目のデフォルト値として数式を使用する。
- 購入日から1年後を表示する数式項目を作成する。
- 有効期限項目が入力されることを確認する入力規則を追加する。
- 保証有効期限項目をモバイルページレイアウトに含める。
正解
- 保証有効期限項目のデフォルト値として数式を使用する。
- 購入日から1年後を表示する数式項目を作成する。
- 有効期限項目が入力されることを確認する入力規則を追加する。
- 保証有効期限項目をモバイルページレイアウトに含める。
解説
今回の問題の要件は以下の通りです。
- 「設置」カスタムオブジェクトに1年間の保証の有効期限を記録する。
- 保証の有効期限はあとから変更する可能性がある。
今回は上記の要点を解決するベストプラクティスが問われています。
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ 保証有効期限項目のデフォルト値として数式を使用する。
これは正解です。保証の有効期限を自動計算することで、入力ミスを防ぐことができます。ただし、設置日がカスタム日付型項目の場合は、デフォルト値の数式で直接参照できません。この場合、デフォルト値として日付項目を参照するのではなく、DATE(YEAR(TODAY()) + 1, MONTH(TODAY()), DAY(TODAY()))
を使用してレコード作成日から1年後の日付を設定するのが実現可能です。
- なぜこれが適切か
YEAR(TODAY()) + 1
: 今日の日付の年を取得し、それに1年を加えます。MONTH(TODAY())
: 今日の日付の月を取得します。DAY(TODAY())
: 今日の日付の日を取得します。DATE
: これらの値を組み合わせて新しい日付を生成します。
□ 購入日から1年後を表示する数式項目を作成する。
これは不正解です。数式項目は動的にカスタム日付項目の購入日+1年を計算して表示できますが、この値はユーザーが編集できません。「有効期限をあとから変更する可能性」に対応できないため、要件を満たしません。
□ 有効期限項目が入力されることを確認する入力規則を追加する。
これは不正解です。入力規則を追加しても、ユーザーが手動で有効期限を入力しなければならず、計算が自動化されません。これではエラーが発生する可能性が高く、効率的とはいえません。
□ 保証有効期限項目をモバイルページレイアウトに含める。
これは不正解です。Lightning Experienceでは、ページレイアウトはデスクトップとモバイルの両方で同じレイアウトが使用されます。したがって、モバイル専用のページレイアウトを作成する必要はありません。また、保証の有効期限を自動的に計算するための解決策にもなりません。
参考:デフォルト項目値
コメント
コメント一覧 (3件)
トラブル発生時の期間延長は数式だと対応できないんじゃあ、、、
あああああさん
解説を修正しました。主観では正解としては変更なく「保証有効期限項目のデフォルト値として数式を使用する。」で合っている認識です。要件ではあとから修正する可能性があるため、カスタム日付項目のデフォルト値を使用し、変更があれば手動で変更する。というのが今回のこの問題の要件を満たすからです。(※いったん変更してしまうとデフォルト値は使用できなくなりますが。)より現実的に考えると、複雑な仕様になりますが、認定アドミニストレータ試験ではそのような問題は出てきませんし、定義不足で正解が複数ある問題が存在するのが現状です。そして、もう一つの正解候補である「購入日から1年後を表示する数式項目を作成する。」はあとから変更することはできません。(※やろうとすればできますが、そんな複雑な問題ではないように感じます。)というのが私の感想です。正解を知っているわけではないので、主観での回答になり申し訳ないです。
デフォルト値か、お恥ずかしい