問題
Universal Containers社の営業担当副社長は、Salesforceのすべての取引先を表示するためのアクセス権を営業担当者に付与するよう要求しています。ただし、営業担当者が所有する取引先でのみ新しい商談を作成できるようにすることも要求しています。この要件はどのように満たすことができますか。
- 商談の組織全体のデフォルトの共有を[非公開]に設定し、共有を再計算する。
- 商談の組織全体のデフォルトの共有を親が管理するように設定する。
- 商談と取引先所有者を比較する商談の入力規則を作成する。
- 取引先の所有権を検証する新しい商談クイックアクションを作成する。
正解
- 商談の組織全体のデフォルトの共有を[非公開]に設定し、共有を再計算する。
- 商談の組織全体のデフォルトの共有を親が管理するように設定する。
- 商談と取引先所有者を比較する商談の入力規則を作成する。
- 取引先の所有権を検証する新しい商談クイックアクションを作成する。
解説
この問題の要件をまとめると、次のようになります。
- 営業担当者はSalesforceのすべての取引先を表示できる必要があります。
- 営業担当者は、自分が所有する取引先に対してのみ新しい商談を作成できるようにする必要があります。
これを同時に満たす選択肢を選ぶ必要があります。
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ 商談の組織全体のデフォルトの共有を[非公開]に設定し、共有を再計算する。
これは不正解です。商談が非公開に設定されると、商談(子)に関連する取引先(親)の参照権も失われます。暗黙的な共有が行われなくなるため、営業担当者がすべての取引先を見ることができるという要件を満たしません。
□ 商談の組織全体のデフォルトの共有を親が管理するように設定する。
これは不正解です。Salesforceの商談オブジェクトに[親レコードに連動]という組織全体のデフォルトの共有設定オプションは存在しません。
□ 商談と取引先所有者を比較する商談の入力規則を作成する。
これは正解です。商談作成時に、営業担当者が所有する取引先に対してのみ新しい商談を作成できるようにするためには、入力規則を利用するのが適しています。入力規則で商談と取引先の所有者を比較し、違反がある場合には商談を作成できないようにすることで、要件を満たします。また、商談と取引先は参照関係にあるため、商談に参照権限がある場合、暗黙的な共有によって取引先にも参照権限が付与されます。これにより、営業担当者がすべての取引先を表示できるという要件も満たすことができます。
□ 取引先の所有権を検証する新しい商談クイックアクションを作成する。
これは不正解です。クイックアクション自体は、取引先の所有権を検証するための論理を含むことができません。商談の作成プロセスに対して制約を設けるには、入力規則などの他の方法を採用する必要があります。
実践
営業担当者が自分が所有する取引先に対してのみ新しい商談を作成できるようにするための入力規則を作成する手順は以下の通りです。
- Salesforceにログイン:
- Salesforceに管理者権限を持つアカウントでログインします。
- 商談オブジェクトに移動:
- セットアップ(設定)メニューにアクセスし、「オブジェクトマネージャー」を選択します。
- 「商談」オブジェクトを検索し、選択します。
- 新しい入力規則の作成:
- 「入力規則」を選択し、「新規」ボタンをクリックします。
- 入力規則に名前を付け、必要に応じて説明を記入します。
- 入力規則の条件設定:
- 条件式を設定して、商談が関連付けられている取引先の所有者が現在のユーザーと異なる場合にエラーを表示するようにします。式は以下のようになります。
- この条件は、現在のユーザーのIDが関連取引先の所有者IDと異なる場合に真(true)になります。
$User.Id != Account.OwnerId
- エラーメッセージの設定:
- 条件が真(true)の場合に表示されるエラーメッセージを設定します。例えば、「あなたはこの取引先の所有者ではありません。商談を作成することはできません。」
- 入力規則の有効化:
- 入力規則を保存し、有効化します。
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