【Salesforce 認定Platformアプリケーションビルダー】試験対策:第89問

問題

アプリケーション構築者が、変更セットを使用してサンドボックスから本番環境に新しいアプリをデプロイする準備をしています。このプロセスでアプリケーション構築者が留意すべき考慮事項はどれですか。2つ選びなさい。

  • Salesforce Connectは環境間のリンクを自動的に確立します。
  • ユーザーは、送られてくる変更セットを受信するときに本番環境からログアウトする必要があります。
  • デプロイメントでエラーが発生した場合、トランザクションは元に戻ります。
  • 変更セットにはすべてのコンポーネントが含まれているわけではないため、一部の変更を手動で実行する必要があります。

正解

  • Salesforce Connectは環境間のリンクを自動的に確立します。
  • ユーザーは、送られてくる変更セットを受信するときに本番環境からログアウトする必要があります。
  • デプロイメントでエラーが発生した場合、トランザクションは元に戻ります。
  • 変更セットにはすべてのコンポーネントが含まれているわけではないため、一部の変更を手動で実行する必要があります。

解説

それぞれの選択肢の理由について説明します。

□ Salesforce Connectは環境間のリンクを自動的に確立します。
これは不正解です。Salesforce Connectは、外部データソースとSalesforce環境を統合するための機能です。変更セットを使用したデプロイメントプロセスにおいて、Salesforce Connectが環境間のリンクを自動的に確立するわけではありません。変更セットに関連する環境間のリンクは、アプリケーション構築者が手動で設定する必要があるものです。

□ ユーザーは、送られてくる変更セットを受信するときに本番環境からログアウトする必要があります。
これは不正解です。本番環境での変更セットの受信に際して、ユーザーがログアウトする必要はありません。変更セットのデプロイはユーザーのログイン状態に関係なく行われ、バックグラウンドでの処理です。サンドボックスと本番環境間のリリース接続が設定されていれば、ユーザーがオンラインかオフラインかにかかわらず、変更セットのデプロイメントは進行します。

□ デプロイメントでエラーが発生した場合、トランザクションは元に戻ります。
これは正解です。Salesforceのデプロイメントプロセスはアトミックです。つまり、デプロイメント中にエラーが発生した場合、そのデプロイメントに含まれる変更の全体がロールバックされ、システムはデプロイメント前の状態に戻ります。これにより、部分的に適用された変更によるシステムの不整合を防ぎます。
参考:変更セットのリリース

□ 変更セットにはすべてのコンポーネントが含まれているわけではないため、一部の変更を手動で実行する必要があります。
これは正解です。変更セットは多くの種類のコンポーネントをサポートしていますが、全てをカバーしているわけではありません。例えば、特定の設定やデータ(リストビューの設定、非公開フォルダに格納されているレポートなど)は変更セットに含めることができません。このようなコンポーネントや設定は、デプロイメント後に本番環境で手動で再作成または設定する必要があります。
参考:変更セットで使用可能なコンポーネント

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この記事を書いた人

雇われのシステムエンジニアです。
普段は車載ECUのセキュリティー分野に従事しております。

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