問題
サービスマネージャーは、アプリケーション構築者に、オープンケース経過期間のカラーコード要件を提供しました。
- 新しいケースには緑色のフラグが表示されます。
- 1日経過したケースには黄色のフラグが表示されます。
- 3日経過したケースは赤色のフラグで表示されます。
アプリケーション構築者はこの要件をどのように実装すればよいですか。
- Lightning Web コンポーネント
- クイックアクション
- カスタムボタン
- 数式項目
正解
- Lightning Web コンポーネント
- クイックアクション
- カスタムボタン
- 数式項目
解説
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ Lightning Web コンポーネント
これは不正解です。Lightning Web コンポーネントはカスタムUI要素を作成するための強力なツールですが、このシナリオでは必要以上に複雑です。新しいケース、1日経過したケース、3日経過したケースに対して異なる色のフラグを表示するようなシンプルな要件に対しては、より簡単な解決策が適しています。
□ クイックアクション
これは不正解です。クイックアクションは主に特定のタスクを迅速に実行するために使用されますが、動的なUI変更や条件に基づいた視覚的表示には適していません。このシナリオでは、経過時間に応じて視覚的なインジケーターを表示する必要がありますが、クイックアクションではこの要件を満たせません。
□ カスタムボタン
これは不正解です。カスタムボタンは特定のアクションやスクリプトを起動するために使用されますが、このシナリオのような動的な視覚的表示には適していません。カスタムボタンは主にユーザーがクリックしたときに特定の操作を行うためのものであり、自動的な色の変更や条件に基づいた表示には対応していません。
□ 数式項目
これは正解です。数式項目は、特定の条件に基づいて動的な内容を表示するのに適しています。IMAGE()関数を使用することで、ケースのオープンからの経過時間に応じて異なる色のフラグを表示することができます。例えば、ケースの作成からの経過日数に基づいて、緑色、黄色、赤色のフラグを表示する条件式を作成できます。これにより、新しいケースには緑色のフラグ、1日経過したケースには黄色のフラグ、3日経過したケースには赤いフラグを表示することが可能です。
実践
Salesforceでの数式項目を使用して、特定の条件に基づいてカラーコードされた画像(この場合はフラグ)を表示する手順は以下の通りです。
- 新しい数式項目の作成
- Salesforceのオブジェクト管理設定で、対象のオブジェクト(この場合はケース)を選択します。
- 「項目とリレーション」に移動し、「新規」を選択します。
- データ型として「数式」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 数式の設定
- 項目に名前を付けます(例えば、「Case Status Indicators」)。
- 数式の戻り値のデータ型として、「テキスト」を選択します。
- 「次へ」をクリックして、数式エディターに進みます。
- 数式の作成
- ケースの作成日からの経過日数を計算する式を作成します。この計算結果に基づいて、異なる色のフラグを表示する条件式を設定します。以下の式では、ケースの作成日からの経過時間が0日、1日、それ以上の場合にそれぞれ緑、黄、赤のフラグが表示されます。
※以下の画像はSalesforceに標準で組み込まれている画像のため、別途用意する必要はありません。
- ケースの作成日からの経過日数を計算する式を作成します。この計算結果に基づいて、異なる色のフラグを表示する条件式を設定します。以下の式では、ケースの作成日からの経過時間が0日、1日、それ以上の場合にそれぞれ緑、黄、赤のフラグが表示されます。
CASE(
NOW() - CreatedDate,
0, IMAGE("/img/samples/flag_green.gif", "Green", 30, 30),
1, IMAGE("/img/samples/flag_yellow.gif", "Yellow", 30, 30),
IMAGE("/img/samples/flag_red.gif", "Red", 30, 30)
)
- 数式の保存と配置
- [構文を確認]を押下し、数式を確認して、保存します。
- ケースのページレイアウトに数式項目を追加して、ユーザーが表示できるようにします。ページレイアウト編集画面で、作成した数式項目を適切なセクションにドラッグ&ドロップします。
- 変更を保存し、必要に応じて複数のページレイアウトに対して同じ変更を適用します。
参考:画像リンクの数式サンプル
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