【Salesforce 認定Platformアプリケーションビルダー】試験対策:第162問

問題

Universal Containers社でリードの重複管理が実装されましたが、重複したリードがまだ作成されているようです。リードの組織の共有設定は非公開に設定されています。重複するリードが作成されるのを防ぐのに役立つ方法はどれですか。 2つ選びなさい。

  • リードの一致ルールでレコード作成時にブロックするように設定する。
  • リードの重複ルールでルールの詳細を[共有ルールをスキップ]に変更する
  • 組織の共有設定でリードのデフォルトを[公開/参照のみ]に変更する。
  • 組織の共有設定でリードのデフォルトを[公開/参照・更新可能]に変更する。

正解

  • リードの一致ルールでレコード作成時にブロックするように設定する。
  • リードの重複ルールでルールの詳細を[共有ルールをスキップ]に変更する
  • 組織の共有設定でリードのデフォルトを[公開/参照のみ]に変更する。
  • 組織の共有設定でリードのデフォルトを[公開/参照・更新可能]に変更する。

解説

それぞれの選択肢の理由について説明します。

□ リードの一致ルールでレコード作成時にブロックするように設定する。
これは正解です。一致ルールは、重複ルールで使用するデータの一致条件を定義するルールです。リードの重複チェックを正しく機能させるには、まず適切な一致ルールを作成し、それを重複ルールで適用する必要があります。一致ルールを設定することで、リード作成時に既存のレコードと照合し、特定の項目(例: メールアドレス、電話番号など)が一致するかを判定できます。その上で、重複ルールのアクションを[ブロック]に設定することで、重複リードの作成を防ぐことが可能になります。

□ リードの重複ルールでルールの詳細を[共有ルールをスキップ]に変更する。
これは正解です。重複ルールは一致ルールと連動し、重複レコードの作成を防ぎます。しかし、リードの共有設定が[非公開]の場合、ユーザーがアクセスできるレコードのみを比較対象とするため、正しく機能しません。[共有ルールをスキップ] を有効にすると、すべてのリードを対象に重複チェックが行われ、より正確に検出できます。さらに、一致ルールを適用し、作成時・編集時のアクションで[ブロック] を選択することで、重複レコードの作成を防ぐことが可能です。

□ 組織の共有設定でリードのデフォルトを[公開/参照のみ]に変更する。
これは不正解です。共有設定を[公開/参照のみ]に変更すると、すべてのユーザーが他のリードを参照できるようになりますが、重複管理そのものには直接影響しません。また、共有設定の変更はデータの可視性を広げるための措置であり、重複防止には適していません。

□ 組織の共有設定でリードのデフォルトを[公開/参照・更新可能]に変更する。
これは不正解です。共有設定を[公開/参照・更新可能]に設定すると、すべてのユーザーが他のリードを参照/編集できるようになりますが、重複管理には影響を与えません。むしろ、不要なデータ変更のリスクが増加するため、適切な対策とは言えません。

参考:重複管理のカスタマイズユーザーによる重複レコードの作成の防止

実践

リードの重複管理を効果的に行うための手順書を以下に示します。

  • 手順 1: リードの一致ルールを作成する
    • Salesforce設定にアクセスする: Salesforceのホームページから、[設定]に移動します。
    • 重複管理に移動する: [データ]セクションを探し、[重複管理]を選択します。
    • 一致ルールを選択する: [一致ルール]タブをクリックし、[新規ルール]ボタンを選択して新しい一致ルールを作成します。
    • オブジェクトタイプを選択する: [リード]を対象オブジェクトとして選択します。
    • 一致条件を定義する: ルール名を入力後、リードの一意性を保証する項目(例: メールアドレス、電話番号)を一致条件として指定します。項目ごとに一致の条件(完全、あいまい)を設定します。
    • ルールの保存と有効化: ルールを保存し、有効化します。これにより、システムは自動的に指定された条件に基づいてリードが重複しているかどうかを識別します。
  • 手順 2: 重複ルールで[共有ルールをスキップ]を選択する
    • 重複ルールに移動する: [重複管理]セクション内で、[重複ルール]タブを選択します。
    • 新しい重複ルールを作成する: [新規ルール]ボタンをクリックし、リード用の新しい重複ルールを作成します。
    • ルールの基本情報を設定する: ルール名、説明を入力します。
    • [共有ルールをスキップ]を選択する: [共有ルールをスキップ]オプションを選択して、一致ルールがユーザーのアクセス権に関係なくすべてのリードを検証します。
    • アクション設定を定義する: レコードが重複と識別された場合のアクション(許可、ブロック)を選択します。
    • 一致ルールを適用する: 手順1で作成した一致ルールをこの重複ルールに適用します。
    • ルールの保存と有効化: ルールを保存し、有効化します。

次の問題へ

前の問題へ

1問目から復習する

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

雇われのシステムエンジニアです。
普段は車載ECUのセキュリティー分野に従事しております。

コメント

コメントする

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約が適用されます。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次