【Salesforce 認定Platformアプリケーションビルダー】試験対策：第185問

問題

Universal Containers社には、時給と月給の2種類の応募者がおり、それぞれに異なるレコードタイプがあります。人事部の全メンバーがすべての応募者レコードを参照できる必要がありますが、採用マネージャーと人事部長のみが月給応募者のレコードを作成できるようにする必要があります。この要件を満たすために、アプリケーションビルダーは何を推奨すべきでしょうか。

• 組織全体の共有設定を[非公開]に更新し、採用マネージャーのロールに対する共有ルールを作成する。
• 月給制応募者のレコードタイプを含む権限セットを作成し、適切なユーザーに割り当てる。
• 月給制応募者オブジェクトの[作成]権限を、採用マネージャーと人事部長以外のすべてのユーザーから削除する。
• 時給制応募者のレコードタイプをデフォルトに設定し、管理職以外のユーザーにはデフォルトのレコードタイプを使用するよう指示する。

正解

• 組織全体の共有設定を[非公開]に更新し、採用マネージャーのロールに対する共有ルールを作成する。
• 月給制応募者のレコードタイプを含む権限セットを作成し、適切なユーザーに割り当てる。
• 月給制応募者オブジェクトの[作成]権限を、採用マネージャーと人事部長以外のすべてのユーザーから削除する。
• 時給制応募者のレコードタイプをデフォルトに設定し、管理職以外のユーザーにはデフォルトのレコードタイプを使用するよう指示する。

解説

今回の要件

• 人事部全メンバー
  • 時給制 / 月給制応募者のすべてのレコードを参照できる
    • レコードレベルの制御のため、組織の共有設定を[公開/参照のみ]以上に設定
• 採用マネージャーと人事部長のみ
  • 月給制応募者のレコードを作成できる
    • オブジェクトレベルの制御のため、プロファイルまたは権限セットで[作成]権限を付与

参考：ユーザーのアクセス権の制御

それぞれの選択肢の理由について説明します。

□ 組織全体の共有設定を[非公開]に更新し、採用マネージャーのロールに対する共有ルールを作成する。
これは不正解です。①を満たすには、すべての応募者レコードを参照できるようにする必要があり、そもそも[非公開]に設定する必要がありません。[非公開]に設定すると、デフォルトではレコードの所有者と、そのロール階層内で上位にいるユーザーのみがレコードを参照できる状態になってしまいます。共有ルールを設定すれば特定のロールにアクセスを許可できますが、②の採用マネージャーと人事部長のみが「月給制応募者のレコードを作成できる」要件には対応できません。

□ 月給制応募者のレコードタイプを含む権限セットを作成し、適切なユーザーに割り当てる。
これは正解です。①の「人事部全メンバーがすべての応募者レコードを参照できる」要件は、組織全体の共有設定を[公開/参照のみ]にすることで満たせます。(問題文では組織の共有設定についての記述がないため、[公開/参照のみ]であると仮定できる)②の「月給制応募者のレコード作成を制限する」要件は、権限セットを活用することで実現可能です。月給制応募者のレコードタイプを含む権限セットを作成し、採用マネージャーと人事部長にのみ割り当てることで、他のユーザーは月給制応募者のレコードタイプを選択できなくなります。

□ 月給制応募者オブジェクトの[作成]権限を、採用マネージャーと人事部長以外のすべてのユーザーから削除する。
これは不正解です。②の「月給制応募者のレコード作成を制限する」要件には対応できますが、この方法では時給制応募者のレコード作成も制限されてしまい、適切な制御ができません。オブジェクトレベルの[作成]権限を削除すると、そのオブジェクト内のすべてのレコードタイプの作成が制限されてしまうため、時給制応募者のレコード作成も不可になってしまいます。 本来制限すべきなのは「月給制応募者のレコードタイプの作成」のみであり、そのためにはプロファイルまたは権限セットを使用して、月給制応募者のレコードタイプのみ作成できるように制御する必要があります。

□ 時給制応募者のレコードタイプをデフォルトに設定し、管理職以外のユーザーにはデフォルトのレコードタイプを使用するよう指示する。
これは不正解です。この方法では、①の「人事部全メンバーがすべての応募者レコードを参照できる」要件には影響しませんが、②の「月給制応募者のレコード作成を制限する」要件を満たせません。デフォルトのレコードタイプを時給制応募者に設定しても、ユーザーは手動で月給制応募者のレコードタイプを選択できるため、作成を制限することはできません。適切な方法は、プロファイルや権限セットを使用し、特定のユーザーにのみ月給制応募者のレコードタイプへのアクセスを許可することです。そのため、この方法では要件を満たせません。

参考：権限セットでのカスタムレコードタイプの割り当て

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