問題
Universal Containers社では、現在、取引先はすべてのユーザーが参照できますが、更新は所有者のみが可能となっています。経営陣は、一部の取引先を「VIP取引先」として指定し、VIP取引先は所有者のみが参照できるようにしたいと考えています。この要件を満たすために、アプリケーションビルダーはどのアクションを実行すべきですか。2つ選びなさい。
- 共有ルールを実装する。
- 権限セットを設定する。
- 取引先チームを設定する。
- 組織の共有設定を変更する。
正解
- 共有ルールを実装する。
- 権限セットを設定する。
- 取引先チームを設定する。
- 組織の共有設定を変更する。
解説
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ 共有ルールを実装する。
これは正解です。共有ルールは、特定の条件に基づいて追加のアクセスを付与するための設定です。現在、取引先の組織の共有設定は[参照のみ]になっていますが、VIP取引先のみ所有者のみに制限し、それ以外の取引先を従来通り全ユーザーが参照できるようにするには、以下の手順が必要です。
- 組織の共有設定を[非公開]に変更し、デフォルトで所有者とその上位ロールのユーザーのみがレコードを参照できるようにする。
- 条件に基づく共有ルールを作成し、「VIP取引先」チェックボックスがfalseのレコードに対して、全ユーザーに参照権限を付与する。
この設定により、VIP取引先は共有ルールの適用対象外となり、所有者のみがアクセスできる状態を実現できます。
□ 権限セットを設定する。
これは不正解です。権限セットはオブジェクトや項目レベルのアクセス権を付与するものであり、レコードレベルのアクセス制御には関与しません。VIP取引先を所有者のみに制限するには、レコードレベルでの制限が必要なため、権限セットでは要件を満たせません。
□ 取引先チームを設定する。
これは不正解です。取引先チームは、特定の取引先に対して一部のユーザーにアクセス権を付与する機能ですが、デフォルトの共有設定を変更するものではありません。現在の要件では、VIP取引先を所有者のみに制限することが目的であり、特定のユーザーに追加アクセスを許可する取引先チームの機能は適していません。
□ 組織の共有設定を変更する。
これは正解です。現在、取引先のデフォルトの共有設定が[参照のみ]に設定されているため、全ユーザーが取引先を参照できる状態になっています。VIP取引先を所有者のみに制限するためには、まず組織の共有設定を[非公開]に変更する必要があります。その後、VIP以外の取引先について、共有ルールを用いて適切なユーザーに[参照]アクセスを付与することで、VIP取引先のみが所有者のみに制限される状態を作ることができます。
次の問題へ
前の問題へ
1問目から復習する
コメント