問題
営業担当副社長から、すべての商談レコードに取引先の情報を表示するよう要求されました。この要件を満たすために推奨されるソリューションは何ですか。
- 積み上げ集計項目
- クロスオブジェクト数式項目
- プロセスビルダー
- ワークフロールール
正解
- 積み上げ集計項目
- クロスオブジェクト数式項目
- プロセスビルダー
- ワークフロールール
解説
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ 積み上げ集計項目
これは不正解です。積み上げ集計項目は、関連する従レコードの件数を計算します。または、従レコードで項目の合計、最小値、または最大値を計算するために使用されます。取引先の情報を表示するためには適していません。
□ クロスオブジェクト数式項目
これは正解です。クロスオブジェクト数式項目は、関連するオブジェクトの項目の値を参照して、一つのオブジェクトのレコードに表示するために使用されます。商談と取引先は既に標準的な関連を持っているため、この数式項目を使って取引先の情報を商談レコードに直接表示することができます。
□ プロセスビルダー
これは不正解です。プロセスビルダーは、特定の条件に基づいて自動的なアクション(項目の更新、レコードの作成、フローの起動など)を実行するために使用されますが、レコード間での情報の表示には直接適していません。
□ ワークフロールール
これは不正解です。ワークフロールールは、特定の条件が満たされた時に自動的なアクション(項目の更新、メール通知、タスクの作成など)をトリガーしますが、これもレコード間での情報の表示には直接適していません。
実践
例として、商談レコードに取引先名を表示するためのクロスオブジェクト数式項目を作成する手順を以下に示します。
- オブジェクトの選択:
- Salesforceのセットアップメニューにアクセスします。
- 「オブジェクトマネージャー」を選択します。
- 「商談」オブジェクトを選択します。
- 新しい項目の作成:
- 商談オブジェクトの詳細ページで、「項目とリレーション」セクションに移動します。
- 「新規」ボタンをクリックして、新しい項目の作成を開始します。
- データ型の選択:
- データ型の一覧から「数式」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 項目の詳細の設定:
- 項目のラベルを入力します(例:「取引先名」)。
- 戻り値のデータ型として「テキスト」を選択します。
- 数式の作成:
- 数式エディターに移動します。
- 数式の構築には、関連する取引先オブジェクトの項目を参照します。これを行うには、数式エディターで「項目の挿入」をクリックし、関連する取引先オブジェクトの名前項目(
Account.Name
)を選択します。
- 数式の確認と保存:
- 数式を入力した後、「構文を確認」をクリックして数式が正しいことを確認します。
- 問題がなければ、「次へ」をクリックして進みます。
- 項目レベルセキュリティ設定:
- 必要に応じて項目レベルセキュリティを設定します。
- ページレイアウトへの項目追加:
- 項目を商談レコードのページレイアウトに追加します。
- 保存して完了:
- 設定を保存し、項目の作成を完了します。
これにより、商談レコードに取引先名が表示されるクロスオブジェクト数式項目が作成されます。商談レコードを表示する際、この数式項目により関連する取引先の名前が自動的に表示されます。
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