問題
Universal Containers社(UC)は、取引先の所在地をカスタムテキスト項目[Zip Code]で管理しており、注文の際には米国のZIP+4コードの適切なフォーマットを入力するための入力規則を設定しています。注文(Order)で、親取引先(Account)のZIPコードの最初の5桁のみを表示する数式を作成する場合、どの数式を使用すべきですか。
- TEXT(Account.Zip_Code__c, 5)
- BEGINS(Account.Zip_Code__r, 5)
- LEFT(Account.Zip_Code__c, 5)
- LPAD(Account.Zip_Code__r, 5)
正解
- TEXT(Account.Zip_Code__c, 5)
- BEGINS(Account.Zip_Code__r, 5)
- LEFT(Account.Zip_Code__c, 5)
- LPAD(Account.Zip_Code__r, 5)
解説
以下は、今回の問題の選択肢に出てくる関数です。
| 関数名 | 説明 |
|---|---|
| TEXT | あらゆるデータ型(パーセント、数値、日付、日付/時間、通貨、選択リスト)をテキストに変換する。 |
| BEGINS | 文字列が指定の文字で始まるかを判定し、TRUEまたはFALSEを返す。 |
| LEFT | 文字列の先頭から指定した文字数を取得する。 |
| LPAD | 文字列の左側に指定した文字を追加する。 |
また、__rはカスタムオブジェクト間の参照関係で使用され、子オブジェクトから親オブジェクトのデータを取得するときに使うリレーションシップ名です。通常、Order__c.Account__r.Nameのように、関連オブジェクトの項目にアクセスする際に使用します。しかし、今回のZip_Code__cは取引先(Account)オブジェクト内の単なるカスタム項目であり、他のオブジェクトを参照する項目ではないため、__rは正しくありません。
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ TEXT(Account.Zip_Code__c, 5)
これは不正解です。TEXT関数は数値をテキストに変換するための関数であり、文字列の一部を抽出するためのものではありません。ZIPコードはもともとテキスト項目なので、TEXTを使用する必要はありません。
□ BEGINS(Account.Zip_Code__r, 5)
これは不正解です。BEGINS関数は、指定した文字列が特定の文字で始まるかどうかを判定する論理関数です。例えば、BEGINS(“12345-6789”, “12345”) はtrueを返しますが、文字列を抽出する機能はありません。今回の要件はZIPコードの最初の5桁を取得することであり、BEGINS関数では対応できません。また、__rも正しくありません。
□ LEFT(Account.Zip_Code__c, 5)
これは正解です。LEFT関数は、指定した文字列の左から任意の文字数を取得する関数です。LEFT(Account.Zip_Code__c, 5)を使用すると、ZIPコードの最初の5桁のみを取得できます。
- 例：
- LEFT(“12345-6789”, 5) → “12345”
- LEFT(“98765”, 5) → “98765”
取引先のZIPコード(例: 12345-6789)から最初の5桁だけを抜き出し、注文レコード上に表示するという要件を正しく満たします。
□ LPAD(Account.Zip_Code__r, 5)
これは不正解です。LPAD関数は、指定した長さになるように文字列の左側に特定の文字を埋める関数です。例えば、LPAD(“789”, 5, “0”)は”00789″を返しますが、文字列の一部を取得する機能はありません。今回の要件はZIPコードの最初の5桁を取得することであり、LPADでは対応できません。また、__rも正しくありません。
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