問題
Cloud Kicks社は過去5年間の販売データを持っており、顧客が最初に購入した日を追跡したいと考えています。
この要件を満たすために、アプリケーションビルダーはどのように積み上げ集計を使用すべきですか。
- 商談の[完了予定日]を使用し、[成立フラグ(IsWon=TRUE)]の条件を適用して、[最小値(MIN)]を取得する新しい積み上げ集計項目[初回注文日]を作成する。
- [初回注文日]という新しい日付項目を作成し、ワークフロールールを使用して日付を設定し、[成立フラグ(IsWon=TRUE)]の条件で値を集計する。
- [初回注文日]という新しい積み上げ集計項目を作成し、商談の[完了予定日]を対象に[合計(SUM)]を使用する。
- [初回注文日]という新しい日付項目を作成し、積み上げ集計項目を使用して[最小値(MIN)]で項目を更新する。
正解
- 商談の[完了予定日]を使用し、[成立フラグ(IsWon=TRUE)]の条件を適用して、[最小値(MIN)]を取得する新しい積み上げ集計項目[初回注文日]を作成する。
- [初回注文日]という新しい日付項目を作成し、ワークフロールールを使用して日付を設定し、[成立フラグ(IsWon=TRUE)]の条件で値を集計する。
- [初回注文日]という新しい積み上げ集計項目を作成し、商談の[完了予定日]を対象に[合計(SUM)]を使用する。
- [初回注文日]という新しい日付項目を作成し、積み上げ集計項目を使用して[最小値(MIN)]で項目を更新する。
解説
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ 商談の[完了予定日]を使用し、[成立フラグ(IsWon=TRUE)]の条件を適用して、[最小値(MIN)]を取得する新しい積み上げ集計項目[初回注文日]を作成する。
これは正解です。積み上げ集計項目を使用すると、主オブジェクト (取引先) に関連する子オブジェクト (商談) のデータを集約できます。この場合、商談の [完了予定日] を基準に、[成立フラグ(IsWon=TRUE)]の条件を適用し、最小値(MIN)を取得すれば、顧客の最初の購入日を正しく記録できます。
□ [初回注文日]という新しい日付項目を作成し、ワークフロールールを使用して日付を設定し、[成立フラグ(IsWon=TRUE)]の条件で値を集計する。
これは不正解です。ワークフロールールはレコードが作成または編集された際に実行されるものですが、ワークフロー単体では複数の商談を集計することはできません。取引先に関連する複数の商談の中から最初の注文日を判定するロジックをワークフローだけで実装するのは難しく、この要件には適しません。
□ [初回注文日]という新しい積み上げ集計項目を作成し、商談の[完了予定日]を対象に[合計(SUM)]を使用する。
これは不正解です。[合計(SUM)] は数値の集計には適していますが、日付項目の最小値 (最初の購入日) を取得する用途には向いていません。この選択肢では商談の完了予定日を合計するため、正しく初回注文日を記録することができません。
□ [初回注文日]という新しい日付項目を作成し、積み上げ集計項目を使用して[最小値(MIN)]で項目を更新する。
これは不正解です。積み上げ集計項目は直接カスタム日付項目を更新することはできません。積み上げ集計項目は、数値や日付の集計を実行することはできますが、別のカスタム項目を更新することはできないため、この方法では要件を満たせません。
実践
取引先オブジェクトで「Cloud Kicks社が顧客がいつ初めて購入したかを追跡する」ための積み上げ集計項目を作成する手順は以下の通りです。
- 1. 取引先オブジェクトに新しい積み上げ集計項目を作成
- Salesforceの[設定] から オブジェクトマネージャ に移動します。
- 取引先 オブジェクトを選択し、[項目とリレーション] から [新規] をクリックします。
- データ型の選択画面で 「積み上げ集計」 を選択し、[次へ] をクリックします。
- 2. 項目の詳細を設定
- 項目の表示ラベル: 「初回注文日」
- API名: 自動生成 (例:
First_Order_Date__c
) - 説明: 「この項目は、顧客が最初に購入した日を記録するために使用されます。」
- [次へ] をクリックします。
- 3. 集計対象オブジェクトの選択
- [集計対象オブジェクト] で 「商談」 を選択します。
- [積み上げ種別] の選択で 「最少 (MIN)」 を選択します。
- [集計する項目] で 「完了予定日 (CloseDate)」 を選択します。
- 4. 検索条件の設定
- [検索条件] セクションで 「一定の条件を満たすレコードのみを計算に含める」 を選択します。
- 以下の条件を設定し、成立した商談のみが対象となるようにします。
- 項目: 「成立フラグ (IsWon)」
- 演算子: 「次の文字列と一致する」
- 値: 「True」
- [次へ] をクリックします。
- 5. 項目レベルセキュリティとページレイアウトの設定
- 項目レベルセキュリティ を設定し、表示したいプロファイルを選択します。
- ページレイアウトの設定 で、適用するページレイアウトに追加します。
- [保存] をクリックして積み上げ集計項目を作成します。
- 6. 動作確認
- 取引先レコードを開き、新しく作成した 「初回注文日」 項目が正しく表示されているか確認します。
- 商談が成立した場合に、最初の購入日が正しく表示されるかテストします。
- 既存の取引先に紐づく商談のデータがある場合、初回の成立日が反映されていることを確認します。
以上で、「初回注文日」の積み上げ集計項目の作成が完了です。
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1問目から復習する
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