問題
DreamHouse Realty社(DR)は、地方自治体と提携して助成住宅に進出しています。DRはSales Cloudを使用しており、商談オブジェクトに[項目履歴管理]を有効にしています。情報要件の増加に伴い、アプリ開発チームは、ロングテキストエリア項目をリッチテキスト項目に変更し、最大1,000文字とより良い記述を可能にしようとしています。チームが考慮すべきことはどれですか。2つ選びなさい。
- リッチテキスト項目の値は、長さに関係なくレポートに完全に表示される。
- カスタム項目のデータ型を変更すると、データ損失が発生する可能性がある。
- 項目履歴管理は、255文字以下の値の変更を記録する。
- REST API抽出を通じて項目監査履歴が利用可能である。
正解
- リッチテキスト項目の値は、長さに関係なくレポートに完全に表示される。
- カスタム項目のデータ型を変更すると、データ損失が発生する可能性がある。
- 項目履歴管理は、255文字以下の値の変更を記録する。
- REST API抽出を通じて項目監査履歴が利用可能である。
解説
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ リッチテキスト項目の値は、長さに関係なくレポートに完全に表示される。
これは不正解です。リッチテキスト項目の値は、Salesforceのレポートや履歴関連リストで完全に表示されるとは限りません。特に、値が長すぎる場合やフォーマット情報が含まれる場合、表示が切り詰められることがあります。また、履歴トレンドレポートでは、すべての項目種別が追跡可能なわけではありません。
□ カスタム項目のデータ型を変更すると、データ損失が発生する可能性がある。
これは正解です。Salesforceでは、カスタム項目のデータ型を変更する際に、元の型で保存されていたデータが新しい型に適合しない場合、データが失われる可能性があります。例えば、ロングテキストエリアをリッチテキスト項目に変更する場合、元のフォーマットやデータが完全に維持されない可能性があります。このため、データ損失のリスクを考慮する必要があります。
□ 項目履歴管理は、255文字以下の値の変更を記録する。
これは正解です。項目履歴管理は、最大255文字までの値の変更を記録します。ロングテキストエリアやリッチテキスト項目の内容が255文字を超える場合、変更履歴に記録されるのは先頭255文字のみです。このため、長い内容を正確に追跡することはできません。
□ REST API抽出を通じて項目監査履歴が利用可能である。
これは不正解です。項目監査履歴(Field Audit Trail)は、項目履歴管理(Field History Tracking)のデータを長期間保存し、規制準拠や監査対応を目的とした拡張機能です。今回の問題は、標準機能である項目履歴管理に関するものであり、項目監査履歴やAPIを介したアーカイブデータの利用は直接関係がありません。
参考:項目履歴管理、カスタム項目のデータ型の変更に関するメモ、項目監査履歴とは
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