問題
アプリケーション構築者は、業種項目の長さが6文字を超える場合にエラーを投げる、取引先側の入力規則を作成します。別のアプリケーション構築者は、住所(請求先)項目がSan Franciscoに設定されるたびに、業種項目をTechnologyに設定する項目更新のワークフロールールを作成します。次に営業担当者が住所(請求先)項目がSan Franciscoの取引先を保存すると、何が起こりますか。
- レコードは保存されず、入力規則のエラーメッセージが表示されます。
- レコードは保存されますが、業種項目はTechnologyに変更されません。
- レコードは保存され、業種項目はTechnologyに変更されます。
- レコードは保存されず、エラーメッセージも表示されません。
正解
- レコードは保存されず、入力規則のエラーメッセージが表示されます。
- レコードは保存されますが、業種項目はTechnologyに変更されません。
- レコードは保存され、業種項目はTechnologyに変更されます。
- レコードは保存されず、エラーメッセージも表示されません。
解説
Salesforce での入力規則の処理方法
Salesforceでは、以下の順序でルールが処理されます。
- 入力規則: レコードが保存される前に項目の値を検証します。
- 割り当てルール: ケースやリードなどのレコードを適切なチームや担当者に自動で割り当てます。
- 自動レスポンスルール: リードまたはケース登録時に自動的にメールレスポンスを送信します。
- ワークフロールール: 特定の条件に基づいてアクション(項目の更新など)を実行します。
- エスカレーションルール: ケースが解決されない時に、それを自動的にエスカレーションします。
参考:入力規則の考慮事項
今回のケース
今回のケースでは、以下の2つのルールが設定されていました。
- 入力規則: 業種項目が6文字を超える場合、エラーを表示。
- ワークフロールール: 住所(請求先)がSan Franciscoに設定されると、業種項目をTechnologyに自動設定。
このケースでの処理の流れは次のようになります。
- ワークフロールールの適用: 住所(請求先)がSan Franciscoであれば、ワークフロールールが業種項目を「Technology」に更新します。
- 入力規則の再適用はなし: Salesforceでは、入力規則はレコード保存時に一度だけ適用されるため、ワークフロールールによる後続の項目更新によって入力規則が再度適用されることはありません。
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ レコードは保存されず、入力規則のエラーメッセージが表示されます。
これは不正解です。Salesforceでは、入力規則はレコードが保存される前に一度だけ適用されます。このシナリオでは、もし最初に入力された業種項目が6文字以下であれば、入力規則によるエラーは発生せず、レコードは保存されます。その後、ワークフロールールによって業種項目が「Technology」に更新されても、入力規則は再適用されません。
□ レコードは保存されますが、業種項目はTechnologyに変更されません。
これは不正解です。ワークフロールールは、住所(請求先)がSan Franciscoに設定された後に動作し、業種項目を「Technology」に更新します。したがって、レコードは保存され、業種項目も「Technology」に変更されます。
□ レコードは保存され、業種項目はTechnologyに変更されます。
これは正解です。入力規則はレコード保存時に一度だけ適用されるため、最初の入力が規則に違反していなければ、エラーは発生しません。その後、ワークフロールールにより業種項目は「Technology」に更新され、レコードは正常に保存されます。
□ レコードは保存されず、エラーメッセージも表示されません。
これは不正解です。このシナリオでは、入力規則に違反する状況が発生しない限り、レコードは保存されます。また、ワークフロールールによって業種項目が更新されるため、レコードは保存され、業種項目も変更されます。
コメント