問題
Universal Containers社は、取引先および商談に対して非公開の共有モデルを採用しており、テリトリー管理を使用してレコードへのアクセスを付与しています。
- 条件:
- 営業担当Aは、商談レコードを営業担当Bと手動で共有しました。
- 営業担当Bは、その取引先のテリトリーに所属していないにもかかわらず、取引先レコードにアクセスできます。
- 営業担当Cは、商談レコードにも取引先レコードにもアクセスできません。
この情報に基づいて、なぜ営業担当Bは商談に関連する取引先を参照できるのでしょうか。
- 取引先も手動で共有された。
- 営業担当Bが、取引先チームに追加された。
- 共有セットが取引先へのアクセスを付与している。
- 営業担当Bは、取引先への暗黙的なアクセス権を持っている。
正解
- 取引先も手動で共有された。
- 営業担当Bが、取引先チームに追加された。
- 共有セットが取引先へのアクセスを付与している。
- 営業担当Bは、取引先への暗黙的なアクセス権を持っている。
解説
共有モデルの概要と各担当者のアクセス権限
Universal Containers社のシナリオにおける共有モデルとそれに基づく各担当者のアクセス権限に関するまとめは以下の通りです。
- 共有モデルの概要
- Universal Containers社では、取引先および商談の共有設定を非公開にしています。
- 取引先: 非公開
- 商談: 非公開
- Universal Containers社では、取引先および商談の共有設定を非公開にしています。
- 営業担当者ごとのアクセス権限
- 営業担当者A
- 自分が所有する商談レコードへのアクセス権を持つ。
- 営業担当者B
- 営業担当Aによって手動で共有された商談レコードにアクセス可能。
- 暗黙的な共有の仕組みにより、共有された商談の親レコードである取引先を参照のみ可能。
- 営業担当者C
- 取引先および商談のどちらのレコードにもアクセス不可。
※取引先・商談ともに非公開であり、手動共有もされていないため。
- 取引先および商談のどちらのレコードにもアクセス不可。
- 営業担当者A
上記より、非公開の共有モデルのもとで、営業担当者Bが商談の手動共有を通じて暗黙的に取引先を参照できる点が明確になりました。
参考:組み込みの共有動作
それぞれの選択肢の理由について説明します。
□ 取引先も手動で共有された。
これは不正解です。問題文には、営業担当Aが商談レコードを営業担当Bと手動で共有したと記載されていますが、取引先レコードが手動共有されたとは明記されていません。そのため、この選択肢は根拠が不足しています。
□ 営業担当Bが、取引先チームに追加された。
これは不正解です。取引先チームに営業担当者Bが追加されている場合、その取引先に関連するレコードにアクセスすることができます。しかし、与えられた情報には取引先チームに営業担当者Bが追加されたことに関する言及がありません。
□ 共有セットが取引先へのアクセスを付与している。
これは不正解です。共有セットは外部ユーザー(コミュニティユーザー)向けの共有機能であり、内部ユーザーである営業担当Bがアクセスを得る仕組みとしては適用されません。
□ 営業担当Bは、取引先への暗黙的なアクセス権を持っている。
これは正解です。Salesforceでは、商談にアクセスできるユーザーは、その親レコードである取引先に対して暗黙的な参照アクセス権を持ちます。営業担当Aが商談を営業担当Bと手動共有したことで、営業担当Bはその商談にアクセスできるようになり、それに伴い取引先にも参照のみのアクセス権が付与されました。これはSalesforceの暗黙的な共有(Implicit Sharing)の仕組みによるものです。
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1問目から復習する
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